STのブログ

東京港区で行政書士・法人1社の取締役をしています。

いつもお金に余裕がある人と、いつもお金がカツカツな人のお金の使い方の違い

 

 

数百件の資金調達の相談を受けてみて

 

私は行政書士をしていて、お客さん(自営業者や中小企業経営者)のお金の調達(融資・補助金など)のサポートをしています。

 

いままでに受けた相談は、少なくとも全国500件以上です。

 

 

資金繰りに余裕のある人と、いつもお金に困っている人のお金の使い方の違いに共通する点があるなーと感じたので、書いてみます。

 

 

 

いつもお金に余裕のある人は、未来に払う必要がある支払いを先に準備している

 

税金の支払い、社会保険料の支払いなどは、毎年支払う必要のある費用ですよね。

 

取引先・外注先への支払いも、これから先に支払うことが確定している費用です。

 

お金の使い方・資金繰りの上手な人というのは、

これから先に払う必要があるお金を事前に把握しておき、いま手元にあるお金をそれに割り当てている

 

のが共通している特徴といえると思います。

 

 

いま手元に1,000万円があるとして、半年後に200万円を支払う必要があることがわかっている場合、その200万円は、別にとっておいて、残りの800万円しか使ってはいけないということをきちんと計算して把握しています。

 

わかりやすく言うと、

いま自分が使って大丈夫なお金と使ってはいけないお金の区別ができている

ということです。

 

これから先の超えなきゃいけない波(大きな支払い)を事前に準備しているので、何も困ることなく大きな波(大きな支払い)を越えていきます。

 

 

いつもお金がカツカツな人は、未来に入ってくるお金を、いま先に使っている

 

それとは逆に、いつもお金がカツカツな人(資金繰りが下手な人)というのは、

これから先に入ってくるお金を先に使う

をしています。

 

たとえば、3か月後に100万円が入ってくるとして、いま60万円を先に使ってしまうなど。

 

これって、

自分が自分に借金している状態(セルフ借金状態)

と言えますよね。

 

いま現在、すでにお金がない状況にも関わらず、将来入ってくるお金まで使ってしまっているのです。

 

これだと永遠に資金繰りに余裕が出ることはないんじゃないかと思います。

※セルフ借金の習慣をやめない限りは。

 

何らかのラッキーパンチの形で、まとまった大きなお金が入ってきたとしても、

使って大丈夫なお金と、使って大丈夫じゃないお金の区別ができていないので、

遅かれ早かれ、また資金繰りに余裕がない状況に戻ると思います。

 

 

資金繰りがものすごく上手な人が、

財務的な戦略としてリスクをとって、千載一遇のチャンスをものにするために勝負するときは

「これから先に入ってくるお金を、いま先に使う」

というのは、もちろんあるかもしれません。

 

最悪の場合のリスクがどの程度なのか、見込めるリターンがどの程度なのかをきちんと計算して理解してから、行動している場合です。

 

ただ、これも失敗すると大きな財務状況へのショックとなるため、リスクが大きいと思いますが。

 

 

資金繰りが全然上手ではない人(キャッシュフローの計算がきちんとできない人)が、

これから先に入ってくるお金をいま先に使ってしまうというのは、

自分で自分の首を絞めている

ことにしかなっていないと思います。

 

そういう人はおそらく、

これから先に状況が好転するだろう

という何の根拠もない、感覚ベースの期待からそのような行動をするんだと思います。

 

これって、ギャンブラーと一緒だなと思います。

パチンコ、FX、競馬にハマる人と本質的には同じかなと。